仏式の告別式にあたる儀式を、神式葬儀では、「葬場祭」といいます。神式葬儀が仏式といちばん異なるのは「手水の儀」と、それに引き続いて執り行 われる「玉串奉奠」で、仏式の焼香にあたるものと考えればよいでしょう。 斎主(神官)・副斎主・祭員・喪主・遺族・近親者の順番で行います。
※地域などの違いによっては、ここに紹介した作法と異なる場合もあるようです。正しくは斎主にお尋ねください。
(1)玉串を受けたら、案(玉串を置く台)の前に進み、玉串をおしいただきます。
(2)根本を手前にして、まっすぐに持ちます。次に時計回りに回転させて、向きを変えます。葉先を手前にして供えます。
中央部 |
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あ | |
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北部 |
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や |
南部 |
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た | |
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ま | |
や |
千葉県でも近代化の進んだ都市部や新興住宅地では、自治会と言う名称で地域活動していますが、昔から古いしきたりの残る山村や農村、漁村部では、今なお葬儀の際「葬式組」「斑」と呼ばれる隣組組織があり、強い結びつきのもとで通夜、葬儀の準備や手続きなどを喪家に変わって行っています。
また、通夜では「年寄り講」を行います。これは葬式組が僧侶と一緒に念仏を唱える念仏講のことです。さらに、納骨の際には「四本旗」といわれる埋葬品の準備も行います。
その他には、長寿銭を配る地域や、親族が告別式で焼香の前に酒を回し飲みをする別れの盃(松戸周辺)や、出棺は青竹の下をくぐる風習(匝瑳市周辺)などがあります。
葬儀費用は会場の規模や参列者の人数によって違ってきますが、千葉県の葬儀費用は平均188万円です。全国平均では180万円ですので、千葉県は全国平均よりやや高めです。
これは、葬儀費用の中でも飲食接待費のお金をかけて、参列者をもてなす傾向にあり、葬儀に関しても故人の思い出の映像を写したりするなどの演出をするため割高になっています。
近年は、農村、漁村部とも高齢化や過疎化の影響もあり、葬儀なども簡素化が進んでいます。このような世相を汲んで葬儀社もさまざまな格安プランを提案して、通夜から火葬、精進落としまで一会場で賄えるような仕組みを作っています。